ノーザンテリトリーには、珍しい植物や地域の野生生物、野鳥達に出会える、整備されたウォーキング・トレイル、スイミングホール、キャンプ場などがたくさんあります。
ノーザンテリトリーのトップエンド、レッドセンター地域には、何百種類もの野鳥、魚、有袋類、爬虫類、哺乳類、地域の植物が生息しています。
2つの世界遺産、保護区、野生生物のサンクチュアリーなど、国立公園が多数あり、ノーザンテリトリーのユニークな動植物をその生息地で見ることができます。
ダーウィンの郊外では、低木地帯と沿岸のマングローブのポケットが街中に自生しています。アリススプリングス・デザート・パーク(Alice Springs Desert Park)は、砂漠地帯の動植物について学べる必見のスポットです。カカドゥ国立公園、ウルル=カタ・ジュタ国立公園も、その自然と文化の両面で世界的に知られる代表的なロケーションです。
ドライブ旅行でも、水上や空の旅でも、ノーザンテリトリーの自然に深く広く触れることができます。
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ノーザンテリトリーの自然と野生生物のベストスポット
自然の中で時間を過ごせる素晴らしい場所がたくさんあります。まずはどこへ行きますか? ここに答えがあります!
アリススプリングス周辺の自然
自然の中には、たくさんの動植物を見られる最高の場所が数多くありますが、アリススプリングスにもたくさんあります。アリススプリングスの両側150km以上にわたるウェスト・マクドネル・ジョリジャ国立公園、イースト・マクドネル山脈には、数多くのユニークな動植物が生息しています。ウォーターホールや聖地が点在するこの街は、何日かかけて探索してもよいでしょう。
アリススプリングスからは、フィンク・ゴージ国立公園(Finke Gorge National Park)、キングス・キャニオンとワタルカ国立公園、ウルル=カタ・ジュタ国立公園など、人混みに煩わされずに自然を満喫できる最高のスポットがあります。素晴らしいハイキングコース、ウォーキング・トレイル、マウンテンバイク・トレイル、展望台があり、砂漠地帯の広大な土地を、自然が最も生き生きとした場所で堪能できます。
オリーブ・ピンク・ボタニック・ガーデン(Olive Pink Botanic Garden)は、アリススプリングス地区のすぐ外にあり、中央オーストラリアの乾燥地域の植物に特化した施設です。この地を作った女性にちなんで名づけられたオリーブ・ピンク・ボタニック・ガーデン(Olive Pink Botanic Garden)では、砂漠の素晴らしい動植物を垣間見ることができます。さまざまな野鳥やイワワラビー、トカゲもたくさん見られます。植物では、さまざまな草、キビやアワ、地域固有のヤシ、ワトル、マルガ、ゴムの木、デサートローズなどが見られます。ブッシュ・タッカーや薬もたくさんあります。この庭園には、アレンテ族の聖地、Tharrarltneme、別名アニー・マイヤー・ヒル(Annie Meyer Hill)があります。
中央オーストラリアの動物たちと直接触れ合う体験をするなら、アリススプリングス・デザート・パーク(Alice Springs Desert Park)、アリススプリングス爬虫類センター(Alice Springs Reptile Centre)、カンガルーサンクリュアリー(Kangaroo Sanctuary)がおすすめです。ここで実施されている3つのアトラクションでは、自然保護に焦点を当てた教育プログラムを通じて、中央オーストラリアの素晴らしい動物たちを紹介しています。アリススプリングス・デザート・パーク(Alice Springs Desert Park)には、素晴らしい砂漠エリア、森林エリア、砂漠の河川エリアがあり、驚くほど多岐にわたる地域の植物が見られます。また、ここにはノーザンテリトリー植物標本館のアリススプリングス支部があり、27万以上の保存植物を標本として育てています。
テナント・クリークの植動物
砂漠地帯を通り抜けてテナント・クリークへ向かうと、カール・カール(Karlu Karlu)/デビルズ・マーブルズを通過します。野生生物ではあまり知られていませんが、パークレンジャーが6月から7月にかけて定期的にキャンプファイヤートークを開催しており、そこではこの地域について、また救助と保護における彼らの役割、野生生物を見ることができる場所についての知識が得られます。
テナント・クリークのタウンシップの外に何100万㎢にもわたる土地があり、そこには何千もの砂漠固有の種が生息しています。ダベンポート山脈には、さまざまな有袋動物や水鳥を惹きつける永久的なウォーターホールのネットワークがあります。ここでキャンプをすれば、日の出や日の入りに活気づく自然の様子が見られるでしょう。
バークリー・テーブルランドのコネルズ・ラグーン保護区(Connells Lagoon Conservation Reserve)は、地域の草原と驚くほど多くの植物種を保護するために作られた在来野生生物の天国です。この保護区では、フィンチ、ウズラ、ノガンなど、絶滅の危機にある珍しい野鳥が見られます。また、カンガルーやプラニガーレ、たくさんの地域固有のネズミ類もここを棲み家としており、大雨が降った後、土地が湿った草で覆われる頃によく見られます。
キャサリンで自然探索
この地域でニトミルク国立公園ほど壮大な場所はないでしょう。13の砂岩の渓谷、永久的・半永久的なウォーターホール、キャサリン川に注ぐニトミルク渓谷は、野生生物や植物の宝庫です。
淡水ワニや、時折迷い込むイリエワニ(常に注意が必要です)はもちろんのこと、さまざまなワラビー、ワラルー(ワラビーとカンガルーの交雑種)、オオコウモリ、そして水鳥や渓谷を餌場とする猛禽類も生息しています。ウォーキングコースをハイキングしたり、カヌーをレンタルしたり、ボートでクルーズしたりして、素晴らしい自然を堪能できます。
ジュダバラ/グレゴリー国立公園(Judbarra/Gregory National Park)には、ビクトリア川の谷のパノラマビューを楽しめるエスカープメント・ウォーク(Escarpment Walk)など、素晴らしいウォーキング・トレイルがたくさんあります。ここは、双眼鏡で絶壁の周りにすむ生き物や地域の野鳥を見るのに絶好のスポットです。
釣りがお好きな方や自然を愛する方なら、キャサリン地域にぜひお越しください。ダリー川、エルセイ国立公園(Elsey National Park)を通り抜けるローパー川(Roper River)、リメン国立公園(Limmen National Park)内のリメン川では、魚やウミガメなど数多くの海洋生物、そして河岸やその近くに生息する野鳥や有袋動物を見ることができます。このエリアを探検している間、イリエワニには目を光らせ十分注意するようにしましょう。
カカドゥの動植物
カカドゥ国立公園には2万kmにも及ぶ世界遺産保護区域があり、非常に多くの動植物が暮らしています。カカドゥには2,000種以上の植物が生息し、伝統的な所有者が食品、薬、工芸品、カレンダーなどさまざまな用途で利用しています。カカドゥプラム、レッドブッシュアップル、パンダナス(タコノキ)、ユーカリノキ、ターキーブッシュなどもお見逃しなく。
公園内のやぶでは、すばしっこいワラビーやワラルー、鮮やかなオレンジのライカートバッタ、ヘビ、木々に眠るオオコオモリ、夜にはバンディクートやフクロウネコも見られます。水路では、よく見られるカメやさまざまな魚類のほか、サメやワニも見られます。
動植物を間近に眺めるには、イエローウォーター・クルーズが欠かせません。陸地に囲まれたビラボンをゆっくりとクルーズすると、スイレンの間に大きなイリエワニの姿が、カメや水鳥のほか、河岸にはバッファローも見られるかもしれません。ビラボンは何千ものスイレンで埋め尽くされ、素晴らしい写真が撮れます。ベストクルーズは日の出や日没時ですが、デイクルーズも素晴らしいアドベンチャーになるでしょう。
カカドゥにはウォーキングコースや4WD道路、季節限定のキャンプ場など、自然の見どころが満載です。
ダーウィン:自然の中に築かれた首都
ダーウィンは緑豊かな熱帯都市で、ブッシュランドや保護区、手つかずの自然が残る海岸沿いの地域がたくさんあり、そこで動植物に出会えます。カジュアライナ・ビーチ、リーポイント(Lee Point)、エスプラネードを訪れて、街はずれの美しいビーチの眺めを堪能しましょう。
市内で自然体験をするなら、イースト・ポイント保護区、ジョージ・ブラウン植物園(George Brown Botanic Gardens)の2つがおすすめです。イースト・ポイントは海岸沿いにあり、素晴らしい鳥類の棲み家です。日の出と日の入りにはたくさんのワラビーが食べ物を探しにやってきます。そして暑い日中は昼寝をしています。板張りの遊歩道を歩いていくと、マングローブを抜けて、潮の干満のある小さなモンスーンの森の散歩道に出ます。まるで街から遠く離れた場所にいるような気分にさせてくれるスポットです。
植物園は、美しい植物、野鳥、カエル、小さな爬虫類たちで溢れた、緑豊かな熱帯林です。42ヘクタールを超える敷地内で、熱帯雨林を散策したり、芝生の上でリラックスしたり、ユリの池のほとりに腰かけたり、木陰の庭でひと休みしたりなど、思いのままにお過ごしください。アマチュアのバードウォッチャーなら、街中の美しい野鳥の群れを見たり、たくさんの蝶を見たりして楽しめます。ラン、ボアブ、フランジパニ(プルメリア)、ソテツ、デザートローズなどが至る所で見られ、くつろぎのオアシスになっています。
ダーウィンに滞在したら、ハーバーにクルーズをしに出かけましょう。素晴らしい魚や野鳥、カメ、イルカ、ジュゴン、ときにはワニも、ハーバーの安全な水域にやってきます。さらに遠くへ行くなら、タートル遊歩道(Turtle Tracks)ツアーボートに乗って、ヒラタウミガメやヒメウミガメが生息するベア・サンド島(Bare Sand Island)へ出航しましょう。時期によっては、産卵の様子や、孵化したての子ガメが海に出ていく様子が見られます。
クロコダイルス・パーク(Crocodylus Park)&動物園は、市街地から車ですぐの場所にあり、数多くのワニの生息地です。ほかにもエミュー、ヒクイドリ、ジャビルなどの野鳥、ヘビやイグアナ、水牛、ディンゴ、ワラビー、カンガルー、ミーアキャット、サーバル、サル、ライオンなどさまざまな動物が見られます。ミーアキャットやサルに出会ったり、ディンゴと遊んだり、ライオンに餌をあげるなど、さまざまな動物と出会うチャンスがあります。
ダーウィンから車で45分のテリトリー・ワイルドライフ・パーク(Territory Wildlife Park)には、トップエンドのさまざまな生息地と特別展示品があります。夜行性動物のハウスでは、森林地帯の散策、ビラボン、モンスーンの森の散策、鳥見小屋の散策、水族館、砂州、グースのラグーン、岩場、バッファロートレイル、ディンゴの囲いなど、トップエンドにすむさまざまな動物を見学しましょう。1日を通してプレゼンテーションやショーが開催されており、特に飛行デッキでの猛禽類のショーが見どころです。
テリトリー・ワイルドライフ・パーク(Territory Wildlife Park)のすぐ隣にはベリースプリングス自然公園(Berry Springs Nature Park)があります。自然の中で泳いだり、ピクニックを楽しんだり、リフレッシュするには最適な場所です。ループ状のウォーキングコースがあるので、自分のペースで散策できます。3月と4月は、花期の地域の植物や、モンスーン後の青々と生い茂る草原を見るのに最適な時期です。
ハワード・スプリングス自然公園(Howard Springs Nature Park)もまた、多様な生息地のある野生生物保護区です。泳いだり、熱帯雨林を散策したり、堰で魚を見ることもできます。夕方遅くには、ウミガメや野鳥達、こそこそと出てくるワラビーを観察してはいかがでしょう。
スチュアート・ハイウェイ(Stuart Highway)を少し下ると、リッチフィールド国立公園があります。自然のアトラクションを見られる、アクセスのいいスポットです。シロアリの塚が、全部北向きで、高さ2メートルにも及ぶのを確かめましょう。公園の隅々には、ウォーキング・トレイル、ハイキングコース、4WD道路、アクセスのよいスイミングホールや滝があり、ブーレイ・ロックホール(Buley Rockhole)やワンギ滝などへのアクセスも抜群です。公園には美しいブッシュランドがたくさんあり、天然のウォーターホールや滝の心地よい音に耳を傾けながらリラックスできます。